中2になる娘が玄関先ではしゃいでる。
タンポポでできた華カンムリ。
このデジタルの時代にこんな華カンムリを見ることができるのはまさに「キセキ」
自分主義の時代、人とかかわることはメールで、インターネットをつなげれば、人とかかわることなく世界とかかわることができる世の中に、自分の小学生時代でもなかなかお目にかかれなかった「華カンムリ」
その美しさに…42になろうとする男が胸を打たれた。
誰に教わったのだろう?その季節の流れを十二分に堪能するその一品の製造方法を。
いつも言う、花を愛でる心と、季節を感じるその日本人の本質であったろう心意気。
「まだ、捨てちゃもんじゃねぇ」
大人になるにつれて、時間に追われ、生活に追われ、いろんな物を亡くしていく。
きれいだと思う気持ち。
楽しいと我を忘れる時間。
悲しいと感じる人の心。
我がを道を生きる心意気。
どれもこれも、気づいた時にはすっかりどこかに置き忘れているような気がする。
決断を間違わないってことばかりに気をすり減らし大切なことのひとつひとつに気を回さなくなっていた自分に気づく。
お金も大事、時間も大事、仲間も大事。お客様とご縁も大事。
どれもこれも大事なんだけど、唯一変わらないもの。不変なものは…
やっぱり…本当に美しいものは美しいと思う気持ちと
緩やかに流れる時間を、自分なりに受け止めるよんな余裕を持った自分自信のアンテナなんじゃないか?
親として教えたことのないその「華カンムリ」は、地域に生きる人々のやさしさと、郷土愛、
子供達に根付く豊かな感受性…なによりも季節の中に生かされていることの確認。
思わずシャッターを切ったのは、そんな他愛もない生活の中の一瞬がいかに人の心を揺さぶるかという衝撃の瞬間だったということ。
余裕を持った、そんな男に。いつまでも変わらないそんな男でありたいなぁ
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